緑内障と最新の治療について

👁 緑内障・最新レーザー治療について

「緑内障は失明する病気」は本当?
早期発見・早期治療で視野を守ることができます

きしもと眼科 院長 岸本隼人

こんにちは、きしもと眼科の院長・岸本隼人です。

緑内障は日本人の失明原因の第1位を占める重篤な目の病気ですが、早期に発見して適切な治療を続けることで、視野の維持・進行の抑制が可能です。当院では点眼治療に加え、最新のレーザー治療であるMLT(マイクロパルスレーザー線維柱帯形成術)を導入しています。「目薬を続けるのがつらい」「点眼回数を減らしたい」という方にとって新たな選択肢になる治療です。

第1位
日本人の
失明原因
40歳以上
約20人に1人が
緑内障と推計
2〜3年
MLT1回の
効果持続期間

🔍 緑内障とはどんな病気?

緑内障とは、視神経が傷つくことによって視野(見える範囲)が徐々に欠けていく病気です。多くの場合、眼圧(眼球内の圧力)の上昇が視神経を圧迫することで起こりますが、眼圧が正常でも緑内障になる「正常眼圧緑内障」も日本人には多くみられます。

視野の欠けは中心部から離れた周辺部から始まることが多く、末期になるまで自覚症状が出にくいのが特徴です。気づかないうちに進行していることが多く、定期的な眼科受診が非常に重要です。

⚠️ 緑内障で一度失われた視野は回復しません。治療の目的は「進行を遅らせること」です。早期発見・早期治療が何より大切です。

💧 眼圧が上がる仕組み(房水とは?)

目の中には「房水(ぼうすい)」という水が流れています。房水は角膜や水晶体に栄養を与えながら、線維柱帯(繊維柱体)という排水口から外に排出されています。この線維柱帯が目詰まりを起こすと、房水の流れが滞って眼圧が上昇し、視神経が徐々に傷んでいきます。

緑内障のタイプについて

緑内障には大きく開放隅角緑内障(線維柱帯が目詰まりするタイプ・日本人に最多)と閉塞隅角緑内障(排水路が狭くなるタイプ)があります。当院のMLT治療は開放隅角緑内障が対象です。

⚠️ こんな方は要注意

  • 40歳以上(加齢とともにリスクが上昇)
  • 家族に緑内障の方がいる(遺伝的リスク)
  • 強度近視(−6D以上)がある方
  • 眼圧が高いと指摘されたことがある方
  • ステロイド薬(目薬・内服・吸入)を長期使用している方
  • 過去に目の打撲・ケガをしたことがある方
  • 最近視野が欠けてきた・視力が落ちたと感じる方

💊 緑内障の治療法

緑内障の治療は眼圧を下げることで視神経への負担を減らし、進行を抑制することが目的です。主な治療法は3つあります。

① 点眼治療(第一選択)
最も一般的な治療法です。眼圧を下げる目薬(点眼薬)を毎日続けます。複数の種類があり、効果が不十分な場合は種類を増やしたり変更したりします。生涯にわたって点眼を続ける必要があります。副作用が原因で使用できない場合もあります。
② レーザー治療・MLT(当院で実施)
線維柱帯にレーザーを照射して房水の流れを改善し、眼圧を下げる治療です。点眼の補助として、あるいは点眼の代わりとして選択できます。合併症が少なく、どの段階でも選択可能です。当院では最新のMLT(マイクロパルスレーザー線維柱帯形成術)を実施しています。
③ 外科的手術
点眼やレーザー治療でも目標眼圧に到達できず、進行リスクが高い場合に選択されます。線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)などがあります。手術が必要な場合は専門病院をご紹介します。

✨ MLT(マイクロパルスレーザー線維柱帯形成術)とは?

MLTは、低出力のマイクロパルスレーザーを房水の流出路である線維柱帯に照射することで、線維柱帯を傷つけることなく眼圧を下げる最新のレーザー治療です。

従来のレーザー治療(ALT・SLT)ではレーザーで組織を焼灼するため再照射に制限がありましたが、MLTはレーザーが組織を障害しないため、同じ部位に繰り返し照射できるという大きなメリットがあります。

🔁 繰り返し施術できる

組織を傷つけないため、同じ部位に何度でも再照射が可能です。

😌 痛みがほとんどない

低出力での照射のため、通常痛みはありません。麻酔の目薬のみで行います。

⏱ 5〜10分で終了

治療は5〜10分程度で完了。当日から通常の生活を送っていただけます。

📅 2〜3年間効果持続

1回の治療で2〜3年間の眼圧下降効果が期待できます。

🏥 MLT治療の流れ

STEP 1 診察・適応確認
眼圧・視野・OCT(視神経の断層撮影)などの検査を行い、MLTが適しているかどうかを確認します。
STEP 2 麻酔点眼
麻酔の目薬をします。注射による麻酔は不要です。
STEP 3 レーザー照射(5〜10分)
レーザー用のコンタクトレンズを角膜にのせ、線維柱帯の全周に140〜150発のマイクロパルスレーザーを照射します。通常痛みはなく、まれに追加照射が必要な場合があります。
STEP 4 終了・帰宅
治療当日は特に安静の必要はなく、通常の生活を送っていただけます。治療後は定期的に眼圧・視野の経過観察を続けます。

💴 MLT治療費(保険診療)

MLTは保険診療が適用されます。

片眼あたりの費用の目安

1割負担約9,660円
2割負担約19,320円
3割負担約28,980円

※ 上記は片眼の費用です。両眼の場合はそれぞれの費用がかかります。
※ 別途診察料・検査料が必要な場合があります。

✅ こんな方にMLTがおすすめです

  • 点眼治療を続けているが眼圧が十分に下がらない方
  • 毎日の点眼が負担・忘れてしまうことが多い方
  • 点眼薬の副作用が気になる方
  • 点眼の本数を減らしたい方
  • 手術には抵抗があるが、より積極的な治療を希望する方
💡 MLTはどの段階の緑内障でも選択可能な治療です。ただし効果には個人差があり、効果が不十分な場合は点眼や手術を追加する必要があります。適応については診察時にご相談ください。

❓ よくあるご質問

Q. 緑内障は自覚症状がないのに、なぜ治療が必要ですか?
A. 緑内障で失われた視野は回復しません。自覚症状が出る頃にはすでにかなり進行していることが多く、そのまま放置すると失明に至る可能性があります。症状がなくても治療を続け、進行を抑えることが将来の視野・視力を守ることにつながります。
Q. MLTを受ければ点眼をやめられますか?
A. 効果が十分な場合、点眼の本数を減らしたり、点眼なしで経過観察できる場合もあります。ただし個人差があり、必ずしも点眼が不要になるわけではありません。治療後の眼圧の経過をみながら判断します。
Q. 危険性・副作用はありますか?
A. MLTは非常に低出力で安全なレーザー治療です。まれに虹彩炎症や一過性の眼圧上昇が起こることがありますが、基本的に眼内構造に損傷を与えることは少ないです。
Q. 緑内障の定期検査はどのくらいの頻度で受ければよいですか?
A. 病状の安定度によりますが、一般的に1〜3か月ごとの眼圧チェックと、半年〜1年ごとの視野検査・OCT検査をおすすめしています。緑内障は進行を監視しながら長期的に管理していく必要があります。

✉️ 院長からひとこと

きしもと眼科 院長 岸本隼人

「毎日の点眼が大変」「目薬を続けることへの不安」といったお声をよく聞きます。当院では最新のMLT治療を導入し、点眼治療と組み合わせてより効果的な緑内障管理を目指しています。緑内障は長く付き合っていく病気だからこそ、患者様ひとりひとりのライフスタイルに合った治療法を一緒に考えたいと思っています。「緑内障と言われたが、どんな治療があるか知りたい」「今の点眼治療に限界を感じている」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

本記事は患者様への情報提供を目的としたものです。治療の適応については個人差があります。診察・検査のうえ医師の判断のもとで治療方針を決定いたします。価格・診療内容は予告なく変更する場合があります。

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