オルソケラトロジーについて

👁 近視進行抑制治療のご紹介

オルソケラトロジーとは?仕組み・効果・費用を解説

神戸市東灘区 きしもと眼科 院長 岸本隼人

こんにちは、神戸市東灘区のきしもと眼科・院長の岸本隼人です。

「日中は眼鏡もコンタクトもなしで過ごしたい」「お子様の近視の進行を抑える方法を探している」――そのようなご希望に応える治療法がオルソケラトロジーです。就寝中に特殊なコンタクトレンズを装用するだけで、日中は裸眼で快適に過ごすことができます。近視進行抑制治療として最もエビデンスレベルが高い治療のひとつでもあります。当院では小児から大人まで非常に多くの患者様がオルソケラトロジーを利用されており、豊富な処方実績があります。今回はオルソケラトロジーの仕組み・効果・費用について詳しくご説明します。

豊富な処方実績
小児から大人まで
多数の患者様が利用
30〜60%
近視進行抑制率
(複数の臨床研究より)
日中は裸眼
就寝中の装用だけで
視力矯正
可逆性
装用をやめれば
角膜は元に戻る
目次

🔍 オルソケラトロジーとは?

オルソケラトロジー(Orthokeratology)とは、就寝中に特殊な酸素透過性の高いハードコンタクトレンズを装用し、角膜の形状を一時的に平坦化させることで日中の視力を矯正する方法です。レンズを外した後も角膜の変化が一定時間持続するため、日中は眼鏡もコンタクトも使わず裸眼で過ごすことができます。

海外では1990年代から研究が進められ、長年の臨床データの蓄積により安全性・有効性が確認されている治療法です。近年は近視矯正だけでなく、近視進行抑制治療としても広く注目されています。

⚙️ どうして日中裸眼で過ごせるの?

通常の近視は、角膜や水晶体の屈折力に対して眼軸(眼球の奥行き)が長すぎることで、ピントが網膜より手前に結んでしまう状態です。オルソケラトロジー専用のレンズは、角膜の中央部分をわずかに平坦化させる特殊なデザインになっており、就寝中の装用によって角膜の形状を一時的に変化させます。

角膜の形状変化について
角膜の表面を覆う上皮細胞の分布がレンズの圧力によって変化し、角膜中央部がわずかに平坦になります。これにより、レンズを外した後も一定時間、近視が矯正された状態が続きます。装用をやめれば角膜は元の形状に戻る、可逆性の高い治療法です。

📊 近視進行抑制のエビデンス

オルソケラトロジーは、近視矯正だけでなく近視進行抑制治療としても高いエビデンスレベルを持つ治療法です。6〜16歳を対象とした複数の比較試験では、単焦点眼鏡を装用した対照群と比較して、眼軸長の伸長を約30〜50%抑制することが報告されています。

30〜50%
複数の比較試験での
眼軸長伸長抑制率
7〜8歳
開始年齢が早いほど
抑制効果が大きい傾向
長期エビデンス
海外では1990年代から
研究が継続

出典:日本視機能学会誌など複数の臨床研究の報告に基づく一般的傾向です。効果には個人差があります。

✅ オルソケラトロジーの特徴

① 日中は完全に裸眼で過ごせる
就寝中にレンズを装用するだけで、日中は眼鏡もコンタクトも不要です。スポーツをするお子様や、日中のコンタクト装用が難しい方にも適しています。
② 近視進行抑制のエビデンスが豊富
5年・10年以上の長期観察でも有効性と安全性が確認されており、近視進行抑制法の中で最もエビデンスレベルが高い治療法のひとつとされています。
③ 可逆性がある
装用をやめれば角膜は元の形状に戻ります。レーシックのような手術とは異なり、体への負担が少ない治療法です。
④ 点眼治療との併用が可能
リジュセアミニ点眼液との併用でさらに高い近視抑制効果が期待されています。お子様の状態に応じて組み合わせをご提案します。
適応となる度数の目安
近視:−6.0D以下 / 乱視:−2.0D以下
上記の範囲内であれば適応となる可能性が高いですが、角膜の形状や眼の状態によって個人差があります。
⚠️ 上記の度数を超える強度近視・強度乱視の場合は適応外となることがあります。まずはご相談ください。

🏥 治療の流れ

STEP 1 初診・適応検査
視力・角膜の形状(角膜トポグラフィー)・近視度数などを詳しく検査し、オルソケラトロジーが適応となるかを確認します。
STEP 2 レンズの作製・お試し装用
角膜の形状データに基づき、お一人おひとりに合わせたオーダーメイドのレンズを作製します。装着・取り外しの練習も行います。
STEP 3 就寝中の装用開始
毎晩就寝前にレンズを装用し、起床後に取り外します。効果が安定するまで数日〜2週間程度かかることが一般的です。
STEP 4 定期検査
角膜の状態・視力・近視の進行具合を確認するため、定期的な検査が必要です。

💴 費用について(自由診療)

オルソケラトロジーは自由診療(保険適用外)です。

レンズ代(両眼)180,000円
レンズ代(片眼)90,000円
定期検査料3,500円

※ 保険適用外のため全額自己負担となります。
※ レンズの度数調整が必要な場合は別途費用がかかることがあります。

👤 こんな方におすすめです

  • 日中は完全に裸眼で過ごしたい方
  • スポーツをしていて日中の眼鏡・コンタクトが不便なお子様
  • お子様の近視の進行を強くエビデンスのある方法で抑えたい方
  • レーシックなどの手術には抵抗があるが、近視矯正をしたい方
  • 他の近視抑制治療(点眼など)と併用してさらに高い効果を求める方

❓ よくあるご質問

Q. 何歳から始められますか?
A. 年齢制限はありませんが、近視進行抑制を目的とする場合は7〜8歳ごろから開始するとより高い効果が期待できるという報告があります。お子様の年齢や状態に応じてご相談しながら決めていきます。
Q. 装用をやめたら近視は戻りますか?
A. 視力矯正効果については、装用をやめると角膜は元の形状に戻り、もとの近視の状態に戻ります。一方、近視進行抑制効果については、治療期間中に抑えられた分の進行が完全に失われるわけではないとされていますが、継続的な装用が前提の治療です。
Q. 強度近視でも受けられますか?
A. 近視は−6.0D以下、乱視は−2.0D以下が適応の目安です。これを超える強度近視・強度乱視の場合は適応外となることがあり、その場合はマイサイト®ワンデーなど他の近視抑制治療をご提案します。まずは診察でご相談ください。
Q. レンズのケアは大変ですか?
A. ハードコンタクトレンズのため、毎日の洗浄・消毒が必要です。当院で装着・取り外し・ケアの方法を丁寧にご指導しますので、お子様でも慣れれば問題なく続けられる方が多いです。

✉️ 院長からひとこと

きしもと眼科 院長 岸本隼人

オルソケラトロジーは、就寝中の装用だけで日中を裸眼で過ごせるという特徴と、近視進行抑制治療として長年蓄積されたエビデンスを兼ね備えた治療法です。当院では小児から大人まで非常に多くの患者様にオルソケラトロジーを処方してきた実績があり、お一人おひとりの角膜の形状やライフスタイルに合わせた適切なフィッティングを行うノウハウを蓄積しています。スポーツをするお子様や、日中の眼鏡・コンタクトに不便を感じている方にとって、有力な選択肢になると思います。お子様の近視の進行が気になる方、レンズのケアや適応について不安がある方も、ぜひお気軽にご相談ください。神戸市東灘区・魚崎エリアで近視抑制治療をご検討の方は、お子様の目の状態に合わせた最適な方法を一緒に考えていきましょう。

🔗 オルソケラトロジーについてさらに詳しく知りたい方は、専門サイト「夜コン」もぜひご参考ください。

本記事は患者様への情報提供を目的としたものです。治療の適応については個人差があります。診察・検査のうえ医師の判断のもとで治療方針を決定いたします。価格・診療内容は予告なく変更する場合があります。

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