暗いところで見えにくい

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目の症状ガイド

昼間は見えていても、夕方になると足元が分かりにくい、暗い店内で人や物を見つけにくい、対向車のライトがまぶしくて見づらい──そんなことはありませんか。

眼鏡の度数や水晶体の変化のほか、網膜の病気が関係している場合もあります。年齢のせいと思わず、困っている場面を具体的に教えてください。

こんなときは、様子を見ずに受診を
119番へ
  • 麻痺、ろれつが回らない、激しい頭痛を伴う

119番に連絡してください。

すぐに受診
  • 片目が急に暗く見える、視界の一部に幕や影がかかる
  • 強い目の痛み、頭痛、吐き気がある

昼夜を問わず、すぐに眼科または救急外来を受診してください。

当日中に受診
  • 初めて光が走るように見えた
  • 黒い点や糸くずのようなものが急に増えた

影や視力の低下がなくても、当日中に眼科を受診してください。

昼間であっても、ご自身で運転せずに受診してください。
同じ文字が明るい環境と暗い環境で見える様子を比較した模式図。
上明るい場所下暗い場所。暗さ・まぶしさ・左右差を確認します。※説明用の模式図です。色や大きさは実際とは異なります。

見えにくさの特徴から考えられる原因

暗い場所で見えにくいことを「夜盲」といいますが、これは症状の呼び名です。光がにじむのか、暗さに慣れにくいのかなどを確かめながら原因を調べます。

こんな特徴対向車のライトがにじむ・まぶしい。少しずつ進む
白内障水晶体が濁ると光が散らばり、夜に見えにくくなることがあります。
こんな特徴全体がぼやける。眼鏡が合っていない気がする
近視・乱視などピントが合わないことや、光のにじみが見えづらさにつながります。
こんな特徴暗い場所に慣れにくい。横の物にぶつかりやすい
網膜色素変性暗い場所で光を感じる細胞などの働きが損なわれる病気です。見える範囲も狭くなることがあり、進み方には個人差があります。
こんな特徴子どもの頃から暗い場所が苦手
暗さへの適応に関わるほかの網膜の病気小口病など、暗い場所に目が慣れる働きに関係する病気もあります。
こんな特徴食事の偏りや、栄養の吸収が悪くなる病気がある
ビタミンA不足や瞳孔の変化ビタミンAの不足や、暗い場所での瞳の開き方の変化も確認します。自己判断でサプリメントを大量に飲まないでください。

明るい屋外から暗い室内に入った後に見えにくさが続くか、昔からか最近変わったか、左右で違うかも大切な手がかりです。

当院で行う検査

昼間の視力だけでは分からない見えづらさもあります。

  1. 視力と眼鏡の度数の確認

    片目ずつ視力とピントの状態を調べます。昼間の視力がよくても、暗い場所での困りごとがないとは判断できません。

    当院の液晶視力計
  2. 水晶体などの診察

    目の前方を観察し、水晶体の濁りなど光の通り道に変化がないかを確かめます。

    診察室の細隙灯顕微鏡
  3. 眼底検査・OCT

    網膜を観察し、必要に応じて断面の構造を詳しく調べます。瞳を広げた場合は、見え方が戻るまで運転しないでください。

  4. 視野検査

    正面だけでなく、周囲のどの範囲まで見えているかを調べます。

  5. 網膜電図(ERG)など専門施設で実施

    光を当てたときの網膜の反応を測ります。原因によっては専門施設での検査が必要です。

原因に合わせた治療

度数・水晶体・網膜の状態に合わせます

度数が合わない場合は眼鏡を調整し、白内障では生活への影響を踏まえて手術を検討します。網膜の病気では、病気の種類を調べ、見え方や目の状態を継続して確かめることが大切です。

暮らしの中の見えにくさを減らします

照明の当て方や、見え方を補う道具の使い方も医師に相談してください。サプリメントで改善するとは限りません。

自宅でのケア

おすすめのこと

  • 廊下や階段は照明で明るくし、床のつまずきやすい物を減らす
  • 暗い場所では急いで動かず、付き添いを頼んだり携帯ライトを使ったりする

避けてほしいこと

  • 夜の見えづらさを我慢して、車や自転車を運転する
  • サプリメントだけで様子を見続け、受診を先延ばしにする
足元灯で照らされた夜の廊下と階段のイラスト。
廊下や階段は足元灯などで明るくし、つまずく物を置かないようにします。

受診のときに教えてください

  • いつから、どのような暗さで困るか
  • 転んだり、物にぶつかったりしたことがあるか
  • 家族の目の病気、ご自身の持病、使っている薬やサプリメント

瞳を広げる検査をすることがあるため、車や自転車での来院は避けてください。

よくある質問

昼間の視力がよければ、心配しなくてよいですか?

視力表で測る見え方だけでは、暗い場所や周囲の見え方までは分かりません。夜の歩行などに支障が続いているときは相談してください。

夜盲といわれたら、遺伝する病気なのでしょうか?

夜盲は「暗い場所で見えにくい」という症状を表す言葉です。遺伝性の病気が原因の場合もありますが、症状だけでは判断できません。まず原因を調べます。

ビタミンAのサプリメントを飲むと、よくなりますか?

原因によって必要な対応は違うため、自己判断で飲み始めることは勧められません。摂りすぎると体に害が出ることもあります。診断を受けたうえで医師に相談してください。

ほかの症状から探す

気になる症状は、お気軽にご相談ください

受診時は「いつから」「片目か両目か」「痛みや見えにくさの有無」をお伝えください。

診療時間 午前 9:00〜12:30/午後 15:30〜18:30
火曜は午前のみ(受付11時まで)・木曜と土曜は午前のみ
休診日:日曜・祝日
参考にした医学情報
  1. 日本眼科学会:網膜色素変性
  2. 日本眼科学会:眼科Q&A
  3. NEI:Cataracts
  4. NEI:Refractive Errors
  5. NEI:Retinitis Pigmentosa
  6. NEI:Retinal Detachment
  7. NHS:Symptoms of a stroke
  8. 日本脳卒中協会:脳卒中の主な症状
  9. NEI:Glaucoma
  10. NHS:Floaters and flashes in the eyes
  11. NEI:Get a Dilated Eye Exam

確認日:2026年10月6日