涙が出る

ホーム / 症状一覧へ

目の症状ガイド

涙は目の表面を潤したあと、目頭の小さな入口から鼻へ流れます。涙がこぼれるのは、刺激で涙が増えたときだけでなく、通り道が狭くなってうまく流れないときにも起こります。

乾燥の刺激でかえって涙が増えることもあります。片目だけか、目やにや痛みもあるかが、原因を探る手がかりです。

洗剤などの薬品が入ったら、まず洗う

  • 流水で少なくとも20分洗ってください
  • 洗い続けながら、眼科または救急外来を受診する手配をしてください
洗面台で、流水を目に当てて洗い流している人のイラスト。
こんなときは、様子を見ずに受診を
すぐに受診
  • 強く目が痛む、急に見えにくくなった
  • けがをした後や異物が入った後から、涙が止まらない

すぐに眼科または救急外来を受診してください。

当日中に受診
  • 目頭や鼻のつけ根が赤く腫れ、痛みや発熱がある
  • 生後1か月未満の赤ちゃんで、目が赤い、目やにが多い

当日中に医療機関を受診してください。腫れた部分は強く押さないでください。

見えにくいときは、ご自身で運転せずに受診してください。
涙があふれる目の模式図。涙が増える場合と、流れにくい場合を対比。
上涙の量が増える(刺激に反応して増える)下涙が流れにくい(涙の通り道の問題など)※説明用の模式図です。色や大きさは実際とは異なります。

涙が増える・流れにくくなる原因

涙の量が多いのか、流れが悪いのかによって、考える原因が変わります。

上外側の涙腺から出た涙が目の表面を通り、目頭の上下の涙点、涙嚢、鼻へ流れる様子を示す模式図。
涙腺でつくられた涙は目の表面を潤し、目頭の涙点から涙嚢(るいのう)を通って鼻へ流れます。
こんな特徴風や寒さ、画面作業で出る。乾く感じもある
ドライアイ(乾燥の刺激で出る涙)目の表面が乾くと、その刺激で涙が増えることがあります。涙が多くても、ドライアイの可能性があります。
こんな特徴片目からこぼれる。目やにが出る、目頭が腫れる
涙道の狭窄・閉塞(涙の通り道の狭まり・詰まり)通り道が詰まると涙があふれます。涙をためる袋(涙嚢)に感染が起きて腫れることもあります。
こんな特徴かゆみ・充血・目やにがある
アレルギーや結膜炎目の炎症で涙が増えます。
こんな特徴まつげが目に当たる。まぶたが外を向いている
まぶたやまつげの向きの異常まつげの刺激で涙が増えたり、まぶたの向きの異常で涙が流れにくくなったりします。
こんな特徴何か入った。痛みが続く
異物や目の表面の傷自分で異物を取り出そうとせず、診察を受けてください。
こんな特徴年齢とともに増えた。鼻の病気がある
結膜弛緩症や鼻の病気白目を覆う結膜のたるみや、副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎が関わる場合があります。

当院で行う検査

  1. 視力と目の表面の診察

    見え方を調べ、目の表面に傷や炎症、異物がないかを観察します。

    診察室の細隙灯顕微鏡
  2. まぶた・まつげ・涙の入口の確認

    まつげの向きやまぶたの位置、目頭の「涙点」とその周りの腫れを確認します。

  3. 涙の量と安定性の検査必要に応じて

    涙の量や、まばたきで広がった涙がどのくらい保たれるかを確認します。

  4. 涙の通り道の検査必要に応じて

    通り道が狭くなっている可能性がある場合は、水を通して流れを確かめる検査などを検討します。

原因に合わせた治療

乾燥や炎症がある場合

ドライアイやアレルギーには、原因に合った目薬などを使います。涙や目やにがあるだけで、必ず抗菌薬が必要になるわけではありません。

涙が流れにくくなっている場合

まぶたの向きの異常や涙道の詰まりは、目薬だけでは改善しないことがあります。処置や手術が必要かどうかも含めて、専門医と相談します。

自宅でのケア

おすすめのこと

  • 涙は清潔なティッシュなどでそっと押さえ、目の周りを何度もこすらない
  • 風や煙の刺激を避け、画面作業の合間には休憩を取る
  • 目やにがあるときは手を洗い、タオルを共用しない

避けてほしいこと

  • 腫れた目頭を強く押す。自分で涙の通り道を処置する
  • 以前に処方された抗菌薬やステロイドの目薬を自己判断で使う

受診のときに教えてください

  • 片目か両目か、屋外だけで出るのか
  • 目やに・かゆみ・痛みがあるか
  • 目や鼻の手術歴、使っている目薬、コンタクトレンズの使用

よくある質問

涙が多くても、ドライアイのことがあるのでしょうか?

はい。乾燥した目の表面が刺激され、その反応で涙が増えることがあります。涙が多い理由によって治療は変わるため、目の表面と涙の流れの両方を確かめます。

涙の通り道が詰まっていたら、必ず手術が必要ですか?

必ず手術になるわけではありません。どこが詰まっているか、感染があるか、涙でどの程度困っているかによって方針が変わります。

赤ちゃんの涙や目やには、いつ受診すればよいですか?

生後1か月未満で目が赤い、目やにが多いときは、当日中に医療機関を受診してください。光を強く嫌がる、黒目が白く濁る・大きく見えるときも受診を急ぎましょう。目頭が赤く腫れる、熱があるときは、すぐに受診してください。

ほかの症状から探す

気になる症状は、お気軽にご相談ください

受診時は「いつから」「片目か両目か」「痛みや見えにくさの有無」をお伝えください。

診療時間 午前 9:00〜12:30/午後 15:30〜18:30
火曜は午前のみ(受付11時まで)・木曜と土曜は午前のみ
休診日:日曜・祝日
参考にした医学情報
  1. 日本眼科学会:最近涙がこぼれます
  2. NHS:Watering eyes
  3. Moorfields Eye Hospital:Epiphora(watering eye)
  4. NEI:Dry Eye
  5. Torbay and South Devon NHS:DCR Patient Information
  6. Alder Hey Children’s Hospital:Watery Eye(Epiphora)
  7. NHS:Conjunctivitis
  8. NHS:Eye injuries
  9. NHS Surrey and Sussex:眼科疾患への対応(涙嚢炎を含む)
  10. TFOS DEWS II:Patient Summary
  11. AAPOS:Glaucoma in Children
  12. NEI:How Tears Work

確認日:2026年10月6日