一つのものが上下や左右に二つに見えることを「複視」といいます。涙や目の表面、水晶体の変化のほか、左右の目の向きや、目を動かす筋肉・神経の異常でも起こります。
突然二重に見え始めたときは、疲れのせいと思わず、当日中に医療機関を受診してください。
- 急に二重に見え始め、激しい頭痛や瞳の大きさの左右差がある
- 顔や手足の片側の麻痺・しびれ、ろれつが回らない
- 立っていられないほどふらつく、意識がはっきりしない
- 頭を打った後から二重に見える
119番に連絡してください。一時的に治まっても診察が必要です。
- 急に始まった複視
- 目の痛みを伴う複視
ほかの症状がなくても、当日中に診察を受けてください。
片目ずつ隠して、見え方を比べてみましょう

普段の眼鏡をかけたまま、片方ずつ目を手で隠して(押さえずに)、遠くの文字や窓枠を見比べます。
この確認だけで診断はできません。急な症状があるときは、確認のために受診を遅らせないでください。
二重に見える主な原因
片目でも二重に見える場合と、両目を開けたときだけ二重に見える場合では、考えられる原因が異なります。
当院で行う検査
視力とピントの検査
左右の視力と度数を調べ、片目でも二重なのか、両目のときだけなのかを確認します。

目の向き・動きの検査
左右の目の向きがそろっているか、どの方向を見ると二重になるかを調べます。
角膜・水晶体・瞳の診察
角膜や水晶体を観察し、瞳の大きさや反応に左右差がないかを調べます。

神経や全身の状態を調べる検査必要に応じて
神経や全身の病気が疑われる場合は、専門の診療科での診察やMRIなどを検討します。
原因に合わせた治療
まず、原因となっている病気を治療します
度数や目の表面が原因なら、眼鏡の調整や点眼などが選択肢になります。脳や全身の病気が関係している場合は、その診断と治療を優先します。
二重に見える状態を和らげます
像のずれを補うプリズム眼鏡や、目の向きを整える斜視手術などを検討する場合があります。目の運動訓練が役立つのは一部の状態に限られます。
自宅でのケア
おすすめのこと
- 歩くときは段差に注意し、不安があれば付き添いを頼む
- 二重に見える間は、車や自転車の運転、高い場所での作業をしない
避けてほしいこと
- 片目を隠すと一つに見えることを理由に、受診を先延ばしにする
- 自己判断で眼帯を長期間使ったり、目の運動訓練を続けたりする
受診のときに教えてください
- 症状が始まった日時
- 上下・左右のどちらにずれるか、片目を隠すとどう変わるか
- 頭痛、まぶたの下がり、けがの有無
- 持病と使用中の薬
よくある質問
疲れたときだけ二重に見えるなら、様子を見てもよいですか?
休むと治まる場合でも、原因を確かめる必要があります。症状が出たり消えたりすることだけでは、安全かどうかは判断できません。
眼帯で片目を隠せば、運転してもよいですか?
自己判断で運転を再開しないでください。一つに見えても、距離感や見える範囲が変わります。運転できる状態かどうか、医師に確認が必要です。
子どもの場合、どんな様子が手がかりになりますか?
片目を閉じる、頭を傾ける、顔を正面に向けず横目で見るといった様子に注意してください。子どもは二重に見えることをうまく説明できない場合があります。
ほかの症状から探す
見え方がおかしい
- 視界がかすむ
- 見える範囲が狭くなる・欠ける
- ものがゆがんで見える
- ものが二重に見える
- 暗いところで見えにくい
気になる症状は、お気軽にご相談ください
受診時は「いつから」「片目か両目か」「痛みや見えにくさの有無」をお伝えください。
診療時間 午前 9:00〜12:30/午後 15:30〜18:30火曜は午前のみ(受付11時まで)・木曜と土曜は午前のみ
休診日:日曜・祝日


