生活に支障をきたす場合は、手術治療をお考えください。

白内障は、加齢に伴って発症する場合がほとんです。早ければ40歳ぐらいから発症し、80歳を超えるとほとんどの人が程度は異なりますが白内障の状態にあるといわれています。 生活に支障をきたすほどの状態に進行された場合は、手術による治療もぜひご検討ください。

白内障手術について

白内障手術は、眼の中の濁った水晶体を取り除きその代わりに人工レンズを挿入する手術となります。それにより視力を取り戻し、ものがはっきり見えるようになります。麻酔は目のみの局所麻酔で行います。手術自体の時間は通常10~20分程度となります。

白内障手術は欧米ではほぼ100%日帰り手術で行われています。よほどのことがない限り日帰り治療ができます。日帰り手術を受けていただく条件としては、全身状態が良好の方、目の重篤な合併症がない方、手術後に通院が可能な方に限らせていただきます。 日帰り白内障が難しい方に関しましては、近くの病院を紹介させていただきます。

手術時間
約10分~20分程度 ※平常時
手術費用
【1割負担の患者様】
片眼 15,000円程度/両眼 30,000円程度
【3割負担の患者様】
片眼 45,000円程度/両眼 90,000円程度
麻酔
局部麻酔あり
保険適応
対象
定期検診
必要

※術後の経過により、合併症などがみられた場合には再手術が必要になる可能性もございます。

手術のメリット
  • 視力回復
  • 保険適用(※単焦点レンズのみ)

痛みもほとんどなく、短時間で手術を行えます。 手術で濁った水晶体と人口レンズを取り替えることにより、視力を取り戻し、ものがはっきり見えるようになります。

手術のデメリット
  • 合併症の危険性
  • 保険適用外(※多焦点レンズのみ)

術後は経過を診るために、通院していただく必要がございます。 定期的な検査を行うことで、何か問題があったとしても早い段階で適切な処置が可能となります。決して自己判断はせず、医師の指示に従って検査・通院してください。

こんな症状はありませんか?

白内障の主な症状

  • 視界がかすんで見える(靄がかかったように見える)
  • 周囲の明るさによって見え方が違う気がする
  • これまでより視力が低下したように感じる
  • 光や太陽がひどく眩しく感じる

白内障とは眼の中のレンズの役割をする水晶体が濁ってしまう病気です。視界がかすみ、光がまぶしく感じられる、視力が低下するといった症状がでてきます。加齢に伴い、どなたにでも起こる病気です。早ければ40歳代から発症し次第に進行していき、80歳をこえるとほとんどの方が白内障を有するといわれております。それ以外の特殊な場合として、若い方でも先天性、アトピー性、外傷性、ステロイド薬使用による薬剤性などで白内障が進行する場合があります。

程度が軽く症状が軽ければ経過観察でも全く問題ありませんが、進行しひどい方になりますと失明に近い状態になる場合もあります。薬で抑制することはできても薬では治すことができません。進行してしまっても手術できないことはないのですが、手術自体が非常に困難になり手術中に副作用が起こるリスクが高くなってしまいます。当院では無理な手術は勧めず、ある程度白内障が進行し本人様に自覚症状がある場合に初めて手術を勧めさせていただきます。

手術前の診察・検査について

初診
  • 目の検査を行い、現在の目の状態を診察します。
  • 視力の低下の程度、白内障の進行具合にて患者様と相談、ご理解の上で手術日を決定します。
  • 次回受診の予約をお取りします。
2回目の診察時
  • 手術に必要な眼の奥行の長さ(眼軸長)、角膜内皮検査など手術前検査を行います。
  • 手術の際に支障となる病気がないかを判断するために採血検査、結膜培養検査を行います。
  • 手術の説明をさせていただきます。
3回目の診察時
  • 採血検査、結膜培養検査の結果を説明します。
  • 手術の説明をさせて頂きます。
手術3日前~当日
  • 手術3日前から手術当日までの間、抗菌薬の点眼をしていただきます。
  • 医師の指示に従って点眼を行ってください。

手術当日の流れ

ご来院
  • おひとりでも問題ありませんが、安全の為にもなるべく付き添いの方とご一緒に来院ください。
  • 術後の運転は非常に危険ですので、できるだけ公共機関をご利用ください。
  • 細菌などの恐れもあるため、女性の方は化粧をせずにご来院ください。
血圧測定・点眼など
  • 血圧測定や点眼を行います。
  • リカバリー室で順番までお待ち下さい。
手 術約10分~20分程度
  • 術着着用(ドレープ) / 点眼による局所麻酔を行います。
  • 手術中も意識はありますが、痛みはありませんのでご安心ください。
  • 目を固定するための器具を使用しますので、無理に目を開けていただく必要はありません。
術後説明
  • 術後は必ず眼帯を付けていただきます。翌日までご着用ください。
  • 術後はリカバリー室にてしばらく安静にしてください。
  • 術後の注意点などについてご説明させていただきます。
術後の定期検診
  • 手術当日~翌日までの間は、洗顔・整髪などはご遠慮ください。
  • 翌日 / 2-3日後 / 1週間後 / 2週間後の頻度で定期検診を行います。
  • メガネやコンタクトを新調される方は担当医にご相談ください。

これまでも様々な病院で多くの白内障手術を担当して参りました。 安全な手術を行うため、手術室は病院の手術室と同等の最高クラスの空気清浄度を保つクリーンエアコンを設置し、感染のリスクを最小限に抑えています。 手術用の機器も、患者様への目の負担を極力少なくできるものを選択しており、Alcon社製の最新白内障手術装置CENTURION VISION SYSTEMを採用しているため、手術の安全性、効率性が飛躍的に向上しております。

眼内レンズの種類

白内障手術では、白く濁ってしまった水晶体の代わりに、人口の水晶体(眼内レンズ)を挿入します。 眼内レンズはメガネのような役割をしており、患者さまに合わせた度数や種類を選択していますが、 患者さまの希望によってはレンズの種類をあらかじめ選んでいただくことも可能です。現在では大きく分けて、 保険適用のできるレンズと、先進医療(保険適用外)のレンズがあります。

単焦点眼内レンズ保険適用可能

「単焦点眼内レンズ」は、白内障手術で従来から用いられている一般的なレンズです。単焦点という名の通り、焦点が1か所にしか合わないレンズです。水晶体の濁りを取り、レンズを挿入することにより、大変明るく鮮明な画質で見ることができるようになります。

手術後に比べて大幅に視力は改善することはできるのですが、焦点が1か所しか合っていないために遠くと近くの見え方が異なってきます。 例えば、遠くにピントを合わせた場合、遠くは見やすいのですが、近くの本や新聞を見る際には焦点が合わないため眼鏡が必要となります。

  • メリット

  • 焦点を合わせた部分が多焦点レンズより、はっきり見える
  • 健康保険で手術が受けられる

デメリット

  • 手術後、必ず眼鏡が必要になる
  • 遠方または近方のいずれかにしかピントが合わず、ピントが合っていない方がぼやける。
多焦点眼内レンズ保険適用外

「多焦点レンズ」は遠くと近くの両側で焦点が合うように設計されているレンズです。 従来の「単焦点レンズ」では焦点が1か所にしか合わなかったため、必ず眼鏡の必要があったのですが、遠くと近くの2か所に焦点が合っているため眼鏡の使用頻度を減らすことができます。

手術自体は単焦点レンズと何ら変わりないのですが、手術の際に挿入するレンズのみが違うものとなります。どちらのレンズを使用するかは、患者さまの目の状態なども併せてご提案させていただきます。

  • メリット

  • 遠くも近くも眼鏡なしで生活できることが多い

デメリット

  • 暗い場所で車のライトを見たときに、まぶしさや、ぎらつきを感じられる場合がある
  • 暗い場所で文字が見づらい場合がある
  • 慣れるのに時間がかかる場合がある
  • 眼鏡が必要となる場合がある

よくあるご質問

白内障は治りますか?
白内障は老化に伴うものであり、一度発症した場合、基本的には治りません。

点眼薬で進行を抑えることはできても改善することはありませんので、進行した場合手術が必要となります。

痛みはないでしょうか?
ほぼ痛みはない手術です。

麻酔も点眼にて行いますので、麻酔導入の際もほぼ痛みはありません。但し、人によって感じ方はそれぞれですので、敏感な方に関しては目の奥に麻酔をいれて対応いたします。なるべく痛みがなくスムーズに手術が完了するようにいたします。

手術時間はどのくらいかかりますか?
大抵の場合、10分程度で終わります。

但し、白内障の程度によっては非常に時間がかかる場合もまれにありますので、予め時間がかかりそうな可能性のある方は前もってお知らせします。 時間短縮することも患者様にとっては必要なことですが、それよりも「丁寧な手術」を心がけて手術手技を省かず行うことが手術後の見え方の質に関わると考えています。

手術をすれば2度と白内障になりませんか?
この手術は水晶体を取り、人工レンズに入れ替える手術となりますので、一生に一度の手術になります。

ただ、「後発白内障」いう水晶体が入っていた袋が手術後に混濁して、視力が低下することがあります。その場合にはYAGレーザーにて濁りをとり、視力を改善させることができます。

手術後どのくらいで見えるようになりますか?
翌日には大抵の方はよく見えるようになっています。

手術の翌日に眼帯を外しますが、大抵の方はよく見えるようになっています。但し、手術後の炎症が強く、角膜の状態がよくない場合があります。その場合、はっきり見えるようになるのに数日~1週間程度かかる場合もあります。

白内障手術をすれば必ず視力がよくなりますか?
手術してもさほど視力が変わらないことがあります。

白内障以外に角膜、網膜、視神経に異常のある方は、手術してもさほど視力が変わらないことがあります。ただし、白内障による濁りは取ることが可能ですので、見え方は明るくなります。

白内障手術で合併症はありますか?
手術ですので合併症がゼロではありません。

しかし、手術方法も確立されており、可能性はかなり低いですが、もし合併症が起こった場合でも、臨機応変に対応いたします。