その他さまざまな専門治療も行っております。

全世界でさまざまな研究や学会が行われ、医学は日々進歩していき、昔に比べて非常に多くの治療法が開発されてきました。時代の移り変わりと共に、主流となる治療法も変化していきます。患者さまのご希望に併せて、診察時にもご提案させていただきますので、ご検討ください。

当院の専門治療について

抗VEGF(抗血管新生薬)療法

保険適応
可能
対象となる疾患:
加齢黄斑変性症 / 糖尿病黄斑浮腫 /
網膜静脈閉塞症 / 強度近視による脈絡膜新生血管

体内には脈絡膜新生血管の成長を活発化させるVEGF(血管内皮増殖因子)という物質があります。抗VEGF薬はこのVEGFの働きを抑える薬剤を眼内に注射することで新生血管や血管成分の漏れを抑制する新しい治療であり2008年より保険適応となりました。現在ではマクジェン、ルセンティス、アイリーアの3種類の薬が保険適応となっております。 注射の頻度・回数は病気の状態により様々ですが、注射の効果は約2か月間といわれており再度治療が必要になることもあります。

抗VEGF薬硝子体注射の流れ

点眼麻酔・眼の消毒
感染症や雑菌・細菌などを防ぐため、注射は手術室で行います。点眼麻酔をした後、目の消毒を行います。
注射
顕微鏡を使いながら白目の部分に注射をします。麻酔のため痛みはありませんのでご安心ください。
帰宅
眼帯をし、一定時間安静にしていただいた後、ご帰宅していただけます。
約1週間
ご自宅で点眼
注射後約1週間は、抗菌点眼を使用していただいております。

ボツリヌス(ボトックス)療法

保険適応
可能
対象となる疾患:
眼瞼のけいれん / 顔面のけいれん など

ボツリヌストキシン(ボトックス)を緊張している筋肉に注射して筋肉を弛緩させることにより、痙攣の状態を改善させる治療です。 通常効果は数日で出てきて効果は3か月~6か月持続します。その後痙攣が再発してきた場合には再度注射を考慮させていただきます。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)

両眼のまぶたの筋肉が自分の意思とは関係なくけいれんしてビクビクと動きます。時間経過や睡眠などにより症状がなかなか治らない場合には、更にまぶしさや目が乾く、しょぼしょぼする、目をあけていられないなどの症状をきたす場合があります。

片側性顔面痙攣(へんそくせいがんめんけいれん)

顔の左右のどちらかにある表情筋が自分の意思とは関係なく、けいれんしてしまう病気です。顔面神経にある血管が圧迫されることが原因で発症するケースが多くあります。まぶたのけいれんから始まり、進行すると同じ側の頬や口の周りの筋肉もけいれんするようになります。

※薬が効きすぎることによる閉瞼不全、角膜炎、眼瞼下垂といった症状が出現することもあります。
※1~2週間で消失しますのでご安心ください。

マイクロパルス閾値下凝固治療

保険適応
可能
対象となる疾患:
中心性漿液性網脈絡膜症 / 糖尿病黄斑浮腫 /
網膜静脈分枝閉塞症後の黄斑浮腫 / 緑内障

簡単にいいますと目に優しい非常に侵襲の少ないレーザー治療となります。 非常に短い凝固時間のレーザーを連続発振し照射することで選択的に網膜色素上皮に熱のエネルギーが伝わるという性質を応用して開発されたレーザー治療です。 従来の光凝固では網膜に凝固斑が残り、その後凝固斑の拡大により視野障害、視力低下をきたすことがあります。 しかし、マイクロパルス閾値下凝固によるレーザーの場合、それが見られず非常に侵襲の少ない治療となります。 ただ全てのレーザーをこの治療で補える訳ではありませんのでご相談いただければと思います。

中心性漿液性網脈絡膜症

中年男性に多い病気でストレスなどにより網膜の中心部に網膜剥離をきたす病気です。

マイクロパルスレーザー繊維柱帯形成術(MLT)

緑内障の原因である線維柱帯に熱刺激を与えることにより眼圧を下げる治療となります。線維柱帯細胞を破壊しないために何度でも施行可能となります。但し、眼圧下降効果には限界があり眼圧下降効果が不十分な場合は緑内障手術に必要があります。

糖尿病黄斑浮腫

糖尿病網膜症の視力低下の原因で網膜の中心部が腫れ上がり視力が低下する病気です。

網膜静脈閉塞症後の黄斑浮腫

網膜の静脈の血管が詰まり血が流れなくなることにより視力が落ちる病気です。中高年に多く突然の視力、視野障害をきたす病気です。