当院の白内障手術について

🏥 当院の白内障手術について

「視界がかすむ」「光がまぶしい」
それは白内障のサインかもしれません

きしもと眼科 院長 岸本隼人

こんにちは、きしもと眼科の院長・岸本隼人です。

「最近、視界がかすんで見える」「光がひどくまぶしく感じる」「眼鏡を換えても見えにくい」――このようなお悩みをお持ちの方は、白内障が進行しているかもしれません。

白内障とは眼の中のレンズの役割をする水晶体が濁る病気で、原因のほとんどは加齢によるものです。症状が悪化し日常生活で不自由を感じたら手術で治療します。当院では患者様の負担が軽い日帰り手術で行っています。

80歳
超えるとほぼ全員が
白内障を有する

10〜15分
手術時間
(通常)

99%以上
手術が予定通りに
行える確率

⚠️ こんな症状はありませんか?

  • 視界がかすんで見える(もやがかかったように見える)
  • 周囲の明るさによって見え方が違う気がする
  • 以前より視力が低下したように感じる
  • 光や太陽がひどくまぶしく感じる
  • 眼鏡を換えても見えにくい
⚠️ 白内障を放置すると手術自体が困難になり、合併症のリスクが高まります。気になる症状があれば早めにご受診ください。

🔬 手術の方法

白内障手術は、局所麻酔(主に点眼麻酔)で行い、黒目(角膜)の上方に2mm程度の小さな切開をつくります。痛みはほとんどなく安心して受けていただけます。

① 創口の作成
局所麻酔(主に点眼麻酔)で行います。黒目(角膜)の上方に2mm程度の小さな切開をします。

② 濁った水晶体を取り出す
濁った水晶体を超音波で砕きながら吸引・除去します。

③ 眼内レンズの挿入
残った水晶体の袋(水晶体囊)の中に眼内レンズを挿入します。

白内障手術をする上で重要なのが眼内レンズの種類裸眼でのピントの距離です。眼内レンズの種類・ピントの距離については、術後の裸眼での見え方を決める大事な要素ですので、ご自身で十分に納得して選ぶことが重要です。

✅ 当院の白内障手術の特徴

① 日帰り手術

欧米ではほぼ100%日帰り手術で行われています。当院でも日帰りで手術を実施しており、入院の必要はありません。全身状態が良好で、術後に通院が可能な方が対象となります。日帰りが難しい方については、近くの病院をご紹介します。

② 手術装置「CENTURION VISION SYSTEM」

当院ではAlcon社製の白内障手術装置CENTURION VISION SYSTEMを採用しています。目への負担を極力少なくし、手術の安全性と効率性に優れた装置です。

③ 病院と同等の高清浄度手術室

手術室は病院の手術室と同等の最高クラスの空気清浄度を保つクリーンエアコンを設置しており、感染リスクを最小限に抑えています。

④ 丁寧な手術へのこだわり

時間短縮よりも「丁寧な手術」を心がけ、手術手技を省かず行うことを大切にしています。術後の見え方の質に直結すると考えているためです。

💴 手術費用について

単焦点レンズ(保険適用)

1割負担(片眼 / 両眼)約15,000円 / 約30,000円
3割負担(片眼 / 両眼)約45,000円 / 約90,000円

※ 多焦点レンズ(選定療養・自由診療)をご希望の場合は別途費用がかかります。詳しくは診察時にご相談ください。
※ クレジットカード(VISA・Mastercard)もご利用いただけます。

👁 眼内レンズの種類

単焦点レンズ(保険適用)

焦点が1か所のみのスタンダードなレンズです。費用を抑えたい方に適しています。遠くにピントを合わせた場合、手元の読書などには別途眼鏡が必要になります。

多焦点レンズ(選定療養・自由診療)

遠くから手元まで複数の距離にピントが合う高機能レンズです。眼鏡への依存を大幅に減らすことができます。当院では以下のレンズを取り扱っています。

レンズ名 タイプ 特徴
パンオプティクス プロ 3焦点 世界で最も使われている3焦点レンズの最新版。光のロスを12%→6%に半減し、コントラスト感度と夜間の見え方が大幅に改善
パンオプティクス 3焦点 世界で最も使われている実績豊富な3焦点レンズ。遠方・中間・手元をバランスよくカバー。乱視矯正(トーリック)タイプあり
テクニス オデッセイ 連続焦点 手元から遠方まで連続的にカバー。グレア・ハローが少なく夜間も快適
クラレオン ビビティ EDOF型 遠方〜中間をカバー。グレア・ハローが単焦点レンズと同程度に少ない
テクニス ピュアシー EDOF型 最も自然でクリアな見え方。夜間の光のにじみが非常に少ない

📋 手術の準備と当日の流れ

約1か月前 手術前検査【採血があります】
お薬手帳とアンケートをご持参ください。食事・水分はいつも通りお召し上がりください。

約1週間前 手術説明と眼内レンズの決定
散瞳検査がありますので車・バイク・自転車での来院はご遠慮ください。公共交通機関でご来院ください。レンズ度数の最終決定をします。

3日前〜当日朝まで 点眼開始
抗菌点眼剤(ガチフロキサシン水和物)を1日4回(朝・昼・夜・寝る前)点眼してください。

前日 入浴・洗髪を済ませておく
手術後には入浴の制限があります。前日のうちにゆっくりと入浴・洗髪をおすすめします。

当日 来院時のご注意
  • 来院までに洗顔をしてください ❌ お化粧 ❌ マニキュア
  • ウィッグ・かつらを使用されている方はスタッフにお声がけください
  • 汚れてもよい首のあいた服でご来院ください
  • 食事・お薬はいつも通りお召し上がりください
  • 術後は眼帯を装着した状態でお帰りいただきます

🔍 手術中の注意点

  • 手術時間は通常10〜15分程度です
  • 手術は椅子を倒し仰向けで行います
  • 眼の周りにはきれいな布をかぶせますので、お顔には触れないでください
  • お困りのことがあれば急に動かず、声に出して教えてください
  • 痛みはほとんどありません。9割以上の患者さんは点眼麻酔で行います。痛みがある場合は目の横に局所麻酔を行います

📝 術後の医学的な注意点

手術当日から翌日にかけて炎症が強く出るため、一時的に少し見えにくい可能性があります。これは数日程度で改善していきますのでご安心ください。
  • 眼のゴロゴロや赤みが出ることがありますが自然と改善します
  • 見え方は1〜2週間で安定しますが、白内障以外の眼の病気がある場合には時間がかかることがあります
  • 新しい眼鏡は術後2〜3か月経ってから作製します
  • 感染予防のため目薬と眼の保護をして注意事項を守ってください

飲み薬(手術当日の夕食後から服用)

セフェム系抗菌薬(セファカペンピボキシル塩酸塩水和物)
1日3回 朝・昼・夜 1錠ずつ3日分
消炎鎮痛剤(ロキソプロフェンナトリウム水和物)
痛いとき 1錠 3回分。痛みがなければ飲まないでください

目薬(手術翌日の診察後から点眼)

抗菌点眼剤
モキシフロキサシン塩酸塩
1日4回(朝・昼・夜・寝る前)
抗炎症点眼剤
フルオロメトロン
1日4回(朝・昼・夜・寝る前)
抗炎症点眼剤
ブロムフェナクナトリウム水和物
1日2回(朝・夜)

※ 3種類の目薬は5分程度間隔をあけてさしてください。通常、術後3か月間は続けていただきます。
※ 点眼前は必ず石鹸等で手を洗い、なるべく上まぶたには触れないよう下まぶたを軽く引っ張って1滴さしてください。

🏠 術後の生活の目安

内容 再開できる目安
首から下のシャワー・テレビ・読書・事務作業 術後翌日〜OK
入浴・洗髪・洗顔・軽い運動・運転 術後3日目〜OK
汗をかく運動・プール・温泉 術後2週間〜OK
術後点眼 翌日から約3か月程度
術後の定期検診スケジュール
手術日翌日の水・木・金 → 翌週月・金 → その後は1週間後ごと
しばらくの間、通院の必要があります。

⚠️ 手術の合併症について

手術そのものは99%以上の確率で予定通りに行うことができます。しかし以下のような合併症が起こる可能性があります。合併症が起きた場合には適切な処置・治療を追加します。

眼内レンズの挿入不能

水晶体の袋やこれを支えるチン小体が脆弱な場合は眼内レンズを挿入できないことがあります。その場合は眼内レンズを眼球の壁(強膜)に固定する手術が追加で必要になる場合があります。

術後感染(眼内炎)

傷口から細菌が入り感染症が起こることが稀にあります。確率は0.03%と低いですが放置して重症化すると視力の障害が残る可能性があります。手術前後の目薬や眼の保護で予防できますので、指示通りに行ってください。

術後屈折誤差

術前検査により決定した焦点の位置に誤差が出ることがあります。この誤差が出た場合でも、眼鏡などで矯正が可能です。

後発白内障

手術後に眼内レンズを入れる袋(水晶体嚢)が濁ることにより視力が低下する病気です。約30〜40%の確率で発生するといわれています。見え方に支障が出た場合はレーザー治療にて改善させることができます。

❓ よくあるご質問

Q. 手術は痛いですか?
A. ほぼ痛みはありません。麻酔は点眼(目薬)で行いますので、導入時もほぼ痛みはありません。敏感な方には目の横への追加麻酔で対応します。

Q. 手術後どのくらいで見えるようになりますか?
A. 翌日には大抵の方がよく見えるようになっています。見え方は1〜2週間で安定します。ただし術後の炎症が強い場合や白内障以外の眼の病気がある場合は時間がかかることがあります。

Q. 一生に一度の手術ですか?
A. 基本的に一生に一度の手術です。ただし術後に「後発白内障」が起こることがあります(約30〜40%)。その場合はYAGレーザーで簡単に対処できます。

Q. 眼鏡はいつ作れますか?
A. 術後2〜3か月経ってから作製するのが一般的です。見え方が安定してからの作製をおすすめします。詳しくは担当医にご相談ください。

✉️ 院長からひとこと

きしもと眼科 院長 岸本隼人

白内障手術は「丁寧さ」が最も大切だと考えています。手術時間を短縮することよりも、手術手技を省かず丁寧に行うことが術後の見え方の質に直結すると信じています。また、白内障手術は一生に一度の大切な選択です。どのレンズにすればよいかわからない、手術が不安という方も、どうぞお気軽にご相談ください。患者様おひとりおひとりの目の状態とライフスタイルに合わせて、最適な手術とレンズをご提案いたします。

本記事は患者様への情報提供を目的としたものです。治療の適応については個人差があります。診察・検査のうえ医師の判断のもとで治療方針を決定いたします。価格・診療内容は予告なく変更する場合があります。