パンオプティクスプロの取り扱いについて

✨ 新しい眼内レンズのご紹介

世界で最も使われている3焦点レンズが進化
「クラレオン パンオプティクス プロ」を導入しました

きしもと眼科 院長 岸本隼人

こんにちは、きしもと眼科の院長・岸本隼人です。

📍 東京での勉強会に参加してきました

パンオプティクス プロ勉強会

先日、東京で開催されたパンオプティクス プロの勉強会に参加してまいりました。最新の臨床データや実際の使用経験を持つ先生方のお話を直接聞くことができ、大変勉強になりました。この経験を活かし、当院でもパンオプティクス プロの取り扱いを開始しています。

白内障手術で挿入する眼内レンズは、術後の見え方を大きく左右する重要な選択です。今回ご紹介するクラレオン パンオプティクス プロ(Clareon PanOptix Pro)は、世界で最も使われている3焦点眼内レンズ「パンオプティクス」の後継モデルです。従来モデルの高い実績を踏襲しながら、見え方の質・快適性をさらに向上させた進化版レンズです。

3焦点
遠方・中間・近方
すべてにピントが合う

光ロス6%
従来モデル比
約半分に低減

世界No.1
使用実績を誇る
3焦点レンズの後継機

🔍 パンオプティクス プロとは?

クラレオン パンオプティクス プロは、アルコン社(米国)が開発した3焦点回折型多焦点眼内レンズです。2019年に日本で初めて承認された3焦点レンズ「パンオプティクス」の後継モデルとして登場し、独自の新技術「ENLIGHTEN® NXTテクノロジー」により光学性能を大幅に向上させています。

従来のパンオプティクスでは光のロスが12%でしたが、パンオプティクス プロでは6%まで約半分に低減。光エネルギーをより効率よく網膜に届けることで、コントラスト感度(見え方の質)が改善されています。

👁 3つの焦点と日常生活での見え方

パンオプティクス プロは以下の3距離にピントが合い、遠くから手元まで眼鏡なしで快適に過ごせます。

焦点 距離の目安 主な用途
遠方 5m以上 運転・景色・テレビ
中間 約60cm パソコン・料理・棚を見る
近方 約40cm 読書・スマートフォン

⚡ 従来モデル(パンオプティクス)との違い

比較項目 パンオプティクス プロ パンオプティクス
(従来モデル)
光学技術 ENLIGHTEN® NXT ENLIGHTEN®
光エネルギーロス 約6% 約12%
コントラスト感度 改善 標準
中間距離の見え方 落ち込みが改善 1m付近にやや落ち込みあり
素材 Clareon®素材 Clareon®素材
ハロー・グレア より快適に改善 あり(回折型レンズの特性)

✅ パンオプティクス プロのメリット

  • 遠方・中間・近方すべてに対応:運転から読書・スマートフォンまで幅広くカバー
  • 光のロスが約半分に改善:より明るくクリアなコントラストで見える
  • 中間距離の見え方が向上:パソコン作業や料理など60cm前後の距離が快適に
  • 夜間のハロー・グレアが改善:従来モデルより夜間の光のにじみが少ない
  • 後発白内障リスクを軽減:Clareon素材のエッジデザインで術後の再発リスクを抑制
  • 乱視矯正タイプ(トーリック)あり:乱視をお持ちの方にも対応可能

⚠️ 注意点

  • ハロー・グレア(夜間の光のにじみ)は完全にゼロではありません。従来モデルより改善していますが、感じ方には個人差があります
  • 網膜や視神経に病気がある方では、効果が十分に出ないことがあります
  • すべての方に適応できるわけではなく、目の状態によっては他のレンズをおすすめする場合があります
  • 自由診療(保険適用外)となります

👤 こんな方におすすめです

  • 手術後はできるだけ眼鏡に頼らず生活したい方
  • 遠くも手元も、パソコン作業もすべてバランスよく見たい方
  • 夜間の運転が多く、光のにじみが気になる方
  • 従来のパンオプティクスよりさらに質の高い見え方を求める方
  • 乱視もあわせて矯正したい方

❓ よくあるご質問

Q. パンオプティクスとパンオプティクス プロ、どちらを選べばよいですか?
A. 基本的な焦点距離の設計は同じですが、プロは光のロスが約半分に改善されており、コントラスト感度・夜間の見え方・中間距離の見え方がより優れています。見え方の質にこだわりたい方にはパンオプティクス プロをおすすめします。詳しくは診察時にご相談ください。

Q. 保険は使えますか?
A. パンオプティクス プロは選定療養対象の多焦点眼内レンズです。レンズ代は自己負担となりますが、手術自体の費用(基本部分)は保険診療が適用されます。費用については診察時に詳しくご説明します。

Q. 夜間の運転に支障はありますか?
A. 回折型レンズの特性上、ハロー・グレア(光のにじみ)がゼロになるわけではありませんが、パンオプティクス プロは従来モデルよりも夜間の見え方が改善されています。個人差がありますが、多くの方は数か月で慣れていただけます。

Q. 他の多焦点レンズとどう違いますか?
A. 当院ではパンオプティクス・パンオプティクス プロのほか、テクニス オデッセイ・クラレオン ビビティ・テクニス ピュアシーなど複数のレンズを取り扱っています。ライフスタイルや優先したい見え方によって最適なレンズは異なりますので、診察時に一緒に考えていきましょう。

✉️ 院長からひとこと

きしもと眼科 院長 岸本隼人

東京の勉強会では、パンオプティクス プロの最新臨床データや実際の使用経験を持つ先生方の声を直接聞くことができました。従来のパンオプティクスは世界で最も使われている3焦点レンズとして高い実績がありますが、プロはさらにその上を行く進化を遂げています。白内障手術は一生に一度の大切な選択です。「どのレンズが自分に合っているかわからない」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。患者様おひとりおひとりのライフスタイルと目の状態に合わせて、最適なレンズをご提案いたします。

本記事は患者様への情報提供を目的としたものです。治療の適応については個人差があります。診察・検査のうえ医師の判断のもとで治療方針を決定いたします。価格・診療内容は予告なく変更する場合があります。